今回は、昭和の元号が施行された日の0時のチャートを、
昭和の時代の特徴と重ね合わせて、あれこれ読んでみたいと思います。
昭和
1926年12月25日 00時00分 東京
私は、昭和というのは冥王星の時代という印象があります。
戦争に突入し、敗戦を経て、国家体制を大きく変化させ、
そして、戦後は経済大国として目覚ましい飛躍を遂げた時代。
10ハウスに冥王星があるこのチャートには、昭和の印象が表れている気がします。
そして国家のルーツ、国土を表す4ハウスに、アセンダント支配星の金星があります。
その金星にゆるく太陽も重なっています。
この金星は、分離でドラゴン・テールとコンジャンクション、
接近で10ハウスにある冥王星とオポジション。
敗戦を経て、政府だけでなく、過去から続いてきた国のありかたそのものが
根幹から変わっていった昭和の時代の雰囲気が表れています。
10ハウス冥王星は、経済を表す2ハウスの支配星。
戦前は経済的な理由で、軍事国家への道を突き進み、
戦後は驚異的な経済復興を遂げることで、大国日本を築き上げていった日本。
冥王星自体が、莫大な富や権力を司り、イメージと重なります。
また、同じく経済と関係する8ハウスには、火星があり、
金星(ASCルーラー)、太陽とトラインをとりつつ、
11ハウスの月ともトラインで、グランド・トライン。
火星は、2ハウスと、他国を表す7ハウスを支配します。
火星は、経済と関係する牡牛座サインにもありますね。
昭和の時代の日本が、特に他国に対する経済的な攻勢をかけることに力を注ぎ、
それらを通して、国際的な地位や諸国との友好関係を築いていったことが
うかがえる配置です。
このグランド・トラインには、冥王星がカイト気味にかかっています。
私はヘッドをコンフィギュレーションに入れて読まないのですが…、
ヘッドを入れると、バッチリカイトができあがりますね。
そして、この太陽・金星、ヘッド(+冥王星)のオポジションが、
MC、ICに重なることで、昭和の時代に、日本という国のありかたそのものを
大きく変容させ、経済をキーに力強く国造りに邁進した様子が浮かんできます。
カイト(グランド・トライン)の一角を担う月は、
11ハウスにあって海王星とゆるくコンジャンクション。
月は10ハウスの支配星。
これは、「平和国家・日本」という理想をかかげた戦後日本?
戦前でいえば、「八紘一宇」(←わからない方はウィキをご覧下さい)でしょうか。
別の視点でみると、乙女座の月は、勤勉な国民性(一般市民)も表します。
6ハウスには、ノーアスペクトの天王星があります。
労働環境におけるテクノロジーの進化が目覚ましい時代でしたし、
勤勉な労働力(労働意識)に支えられた、技術製品の優秀さが際立ち、
海外から注目されていました(ノーアスの天王星的です)。
6ハウスにある天王星は、5ハウスを支配します。
昭和の時代のおやじたちは、「仕事が趣味」!
また、天王星と同じく、水星もノーアスペクト。
3ハウスと関連が深い水星が3ハウスに入り、ノーアスペクト。
学歴社会という言葉がありますが、教育熱心な時代でもあり、
その優秀さと勤勉さによって、小国ながら昭和の日本は存在感を示していました。
ただ、昭和のつめこみ教育の反動から、情操教育の必要性がうたわれ、
平成のゆとり教育につながっていった…という流れがあったかと思いますが、
3ハウスにノーアスの水星は、教育に関する知識・技術を過剰に発展させた流れにも
つながるかと思います。
三重円もざざっとみてみましたが、
日本にとって大きな転換期である1945年8月(敗戦)時に、
ASCに海王星が重なっていました。
そして、翌9月から10月にかけて、そこに木星も重なっています!
敗戦という事態に直面し、混乱や失望の極みにありながら、
戦争が終わったことによって、新スタートを切っていった様子がよく表れています。
令和になかなかたどりつきませんが(汗)、次に続きます!
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