牡牛座の新月~夢や理想を抱きつつ、現実的な歩を進めるとき

改元直後の新月だったので、天皇陛下関連の話題で、新月図の解釈をしてみましたが、
今回はあらためて、一ヶ月の指針として新月図をリーディングしてみます。

【叶えたい夢や理想の実現に向けて 未来へ具体的な歩を進めるとき】

今回の新月が起きるのは、牡牛座。
金星を支配星にもつ地の不動サインです。
現実にしっかり足をつけ、この世の楽しみを享受しながら、
安定した生活を守り続け、豊かな人生を実現するために、
誠実な努力を積み重ねていくサインです。

新月が起きるのは、願望・希望のハウスである11ハウス。
11ハウスには、新月をはじめ5つの惑星が集まり、強調されています。

新月は海王星とセクスタイル。
夢やビジョンの星・海王星は、社会的な地位や立場を表すMCに重なりつつ、
11ハウスの新月とセクスタイルなので、この新月の時期は、
社会的に実現したい自分をイメージしながら、夢や理想を広げながら、
未来に向けての青写真を確立していくことがテーマになります。

新月は現実的な牡牛座なので、夢や理想を広げつつも、
単なる「絵に描いた餅」に終わらせることなく、
具体的な形での実現を意識することが大切です。

新月は、山羊座の土星・冥王星とゆるくトライン。
こちらも、現実感覚をもって、地に足をつけて具体化することを意識しやすい配置。

つまり、今回の新月は、夢や理想抱きながら、それを現実化していくときです。

新月は、ハード・アスペクトをもたず、ソフトのみ。そして、建設的な小三角です。
勢いで押し切るのではなく、
繰り返される穏やかな日常のなかで、具体的な行為を積み重ねていくことによって、
叶えたいと願う夢や未来が徐々に近づいてくるでしょう。

新しい令和の世が始まった直後の新月にふさわしい、新月の配置ですね。


【ひとりひとりが幸福に暮らすために 特定の相手や場との関係を見直す】

11ハウスに星が集まり、そのステリウムの真ん中に天王星もあり、
全体的に、未来、変化(日本全体では改元)したその先に目を向けながら、
青写真を描き、実現していくテーマが強調されていますが、
8ハウスの土星・冥王星・ドラゴン・テールのコンジャンクションも、
注目したいポイントです。

二つ前の記事では、御代替わりとからめて読みましたが、
8ハウスにリコンストラクションを表す土星冥王星のコンジャンクションが入るので、
おひとりおひとりの立場でも、
8ハウス的なテーマで、何かを終わらせることが浮上しやすいときです。

冥王星が加わっているので、単なるピリオドだけではなく、
不要なものを徹底的に削り、あるいはいったん停止させたあと、
再生したり、形を変えて継続をはかったりするイメージでしょうか。

関係性としてみれば、
8ハウスに象徴される特定の相手、または特定のグループとの関係から離れ、
11ハウスに象徴される、不特定多数の自由な関係へ意識が向かっていきやすいタイミングと
読めるかもしれません。

特に、土星・冥王星にはドラゴン・テールが重なるので、
「わかっちゃいるけどやめられない」的なくされ縁の相手とは、
根本的な問題に直面しやすいときでしょう。

閉塞的な関係(特定の相手でも集団でも)のなかで悩んでおられるかたは、
そこがすべてとは思わずに、広い世界に目を向けることによって、
新たな活力を得る可能性を示しているように思えます。

単純に、くされ縁を切るという形で出ることもありますし、
ひとりひとりの個のあり方を大切にする11ハウス的な価値観(関係性)を意識しながら、
あらためて特定の相手や場をリセット&リフレッシュして、
より関係を深めていくという形になることもあるかと思います。

11ハウスの金星と土星・冥王星はスクエアですし、
金星を支配星にもつ牡牛座の時期らしく、
自分が心地よく暮らせるありかたを意識しながら、
関係性の見直しを図るタイミングとなりやすいかもしれませんね。


【現実的なテーマ お金について考える】

8ハウスは、相手・他者の財、共有する財を表すハウスでもあります。

2-8ハウスは、財と関係するハウスですが、
このカスプにドラゴン・ポイントが重なっています。

そして、8ハウスの土星・冥王星は、
金銭のナチュラル・ルーラーである金星とスクエア。

牡牛座の新月ということ自体で、経済・金銭のテーマが浮上しやすい新月ですが、
上記をみても、お金との付き合い方を考える時期になることがうかがえます。

詳細なリーディングポイントの説明は省きますが、
この時期、お金の問題に頭を悩ませる人も浮上しやすい一方、
長期的なビジョンや計画性をもって、お金をうまくまわしていくことができる人は、
豊かさの階段を着実にのぼっていくことができそうな配置です。

3月上旬より、牡牛座に本格的に天王星が入ったこともあり、
今月だけにとどまらず、今後、経済生活については、さまざまな形で変化が生じ、
意識改革が必要になっていく時代ですね。


また、4月から順次施行されている「働き方改革」。
今回の新月図の、10ハウスの海王星と、6ハウス木星のスクエア、
さらには12ハウスの火星のTスクエアをみると、
理想は高いものの(10ハウス海王星。政府主導の理想的政策)、
現場にしわよせがいきそうな印象です。
(10ハウス海王星と6ハウス木星スクエア=理想と現場のずれ。
 6ハウス木星と12ハウス火星のオポジション=見えないところで過剰ワーク)

図を見ているだけで、現場のため息が聞こえてくるようで、本当に大変そう……。ご苦労なさっている皆様、本当にお疲れ様です。ただ、海王星とセクスタイルとなる11ハウス新月をみると、過度の犠牲者になることなく(6木星-12火星オポ)、11ハウス牡牛座の新月・天王星に象徴されるような、個々のライフスタイルをより豊かにするための改革に、ひとりひとりが意識を徐々にシフトしていく・・・という方向性が示されている気がします。8ハウス土星・冥王星をみると、一人一人の努力だけでなく、日本人的な組織の意識改革も不可欠な気がしますが。いわゆる「働き方」と、牡牛座天王星が表す経済構造の変化はリンクしますし、牡牛座に天王星が本格的に入って迎える令和元年は、新たなライフスタイルの変革が起きる時代になりそうですね。

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