【新月-海王星-土星・冥王星の小三角と 新時代への期待に満ちた御代替わり】
では、今回の新月図を具体的に読んでいきましょう。
(新月図は、一つ前の記事をご覧ください)
●11ハウスに星が集まる新月図●
新月はじめ半数の惑星が集まる11ハウスは、願望・希望のハウスといわれます。
この時期の日本が、これからの未来に目を向けて、新たな希望を描いていく様子が
表れています。
改元までは、去り行く「平成」を振り返りつつ、
新しい「令和」の世に切り替わることに人々の意識が向けられていました。
そして「令和」の時代を迎え、今度は、“未来に向けて、よりよき「令和」の時代を
どう築いていくか”というテーマに意識が向かっていきます。
11ハウス集中の新月図に、そんな雰囲気が表れていますね。
●新月のアスペクト●
新月のアスペクトをみると、新月は海王星と土星・冥王星と小三角。
海王星はMC(10ハウス)に重なります。10ハウスは国を動かすトップの人物、
権力者などを表します。
政治にタッチせず、日本国の象徴として存在する天皇陛下を、
10ハウスとしてよいか…というのは、私のなかでは少々「?」でもあるのですが、
今回の新月図では10ハウスを天皇陛下として読むと、とてもマッチすると思います。
(でも実際的に「統治」はしなくても、日本国民全体の統合の象徴として
人々が仰ぎみる存在だから、10ハウスでよいのかな。)
そのMC(10ハウス)は魚座。
トランスサタニアンを含む現代占星術では、支配星は海王星。古典占星術では木星。
どちらも、自ら支配するサイン(海王星→魚座、木星→射手座)に入り、
良い形で強められています。
海王星は、実体が曖昧であるけれど、さまざまな障壁を溶かし、
夢を描きイマジネーションを喚起する形で多くの人を共感的な感情でひとつにしていく星。
ひとつの全体的な大きな感情的なうねり、ブームや大流行と関連します。
木星は宗教と関連します。かつては神とされていた天皇陛下は、
戦後人間宣言をされましたが、今でも多くの日本人にとって敬愛の念を抱く存在で、
文字通り、日本国民統合の象徴として人々の心をひとつにまとめています。
海王星は人の心の深い部分に訴えかける音楽や芸術とも関係しますね。
新月が起きる牡牛座は、美(Beautiful)と愛、調和(Harmony)の星・金星を
支配星にもちます。「令和」は外務省による英訳では「Beautiful Harmony」。
これらをみると、
今回の新月図のMCに重なる海王星と11ハウスの牡牛座の新月のセクスタイルは、
「令和」時代の天皇陛下に、大きなうねりのように人々が心をひとつにして
期待を寄せているイメージと重なってきます。
☆☆☆
また、土星と冥王星のコンジャンクションは、今だけに限らず2020年まで続きます。
現在の社会システムや組織・制度の根本的かつ徹底的変容で、世界中さまざまな形で
リコンストラクションが起きていく時代となるでしょう。
今回の新月図では、その土星・冥王星が、「継承」を表す8ハウスに位置します。
土星は停止、冥王星は死と再生ですから、この組み合わせはリセットと関係します。
さらに土星は伝統を象徴する星でもあります。
つまり脈々と歴史的に続いている物事においての切り替え…御代替わりですね。
(※8ハウスで土星と冥王星のコンジャンクションが起きることが、
即御代替わりという意味ではないです。今回の新月図の文脈ではという解釈ですが)
☆☆☆
まとめると、11ハウスの新月、魚座MC海王星、8ハウスの土星・冥王星の小三角は、
全体として、歴史的な御代替わりが行われ、多くの人々が新たな天皇陛下誕生に
大いに沸き、そして新たな時代への希望を描く様子が表れているように感じます。
くわえて、とてもシンボリックでおもしろいなぁと思うのは、
今回の新月図のMCの魚座は、天皇陛下の太陽サインと同じなのです。
そして、継承と切り替えを表す8ハウス土星・冥王星は、山羊座。
こちらは上皇陛下の太陽サインと一致するのです。
つまり、山羊座の上皇陛下(8ハウス土星・冥王星)から、
魚座の天皇陛下(MC海王星)へのバトンタッチが図としても表れている感じです。
ASCが蟹座1°というのは、牡羊ポイント。
新しい船出の気運に満ちていますね(蟹座0°=サビアンでは1度だと、
文字通り古い旗をおろし、新しい旗を掲げるになるのだけど・・・ちょっと惜しい(笑))
続きます。
0コメント