~新しい春、新しい時代の幕開けはもう目前
その前に少し立ち止まって、過去を浄化し、新たな夢をゆっくり育てるとき~
東日本大震災から八年たった3月11日。
東京では朝方に強い雨が降っていましたが、その後、天気は晴れあがり、
そこから今日(3月13日)まで、まぶしい日差しの日が続いています。
この季節は、一雨ごとに春の気配が濃くなっていきますが、
ひときわ激しい雨と、その後のまばゆい陽光の移り変わりをみると、
まるで「浄化の雨」であったかのように感じられました。
そして、11日の翌12日には、天皇陛下の退位関連儀式の始まりとなる
「退位奉告の儀」が行われたというニュースが流れました。
3月7日に新月を迎え、
春の足音とともに、時代が移り変わっていく足音も高まってきているかのようです。
【春待つ季節 新たな世界を夢見る魚座】
今回の新月図(東京で新月が起きた瞬間のホロスコープの配置)を読む前に、
魚座のお話を…
西洋占星術の一年の始まりは、春の始まりを示す牡羊座に太陽が入ったとき(春分)です。そして始まりのサインである牡羊座の前に位置する魚座は、12サインの最後にあたります。
魚座を太陽が通る季節は、冬から春への移行期です。
厳しい冬が終わりに近づき、大気のなかに春の気配が徐々に濃くなっていくこの季節。
まだ冷たい地面の下や、枯れたように見える木々の樹皮の下では、
種や若葉が芽吹きのときを待ちながらゆっくりと育っていきます。
12サインを一連の魂の成長ストーリーとしてとらえると、
12サイン始まりの牡羊座は、この世に誕生した無垢な赤ん坊のような段階です。
そして、その前に位置する魚座は、新たな誕生を夢見ながら、
母子一体化した母親の子宮の中で眠る胎児のような段階といえるでしょう。
これから生きていく世界がどのようなものか、まだはっきりとはわかりませんが、
母親のおなかごしに聞こえてくる新しい世界の音や気配、そういったものを感じながら、
さまざまな予感を胸にゆっくり静かに育っていく胎児。
同時に、魚座は12サインの最後でもあるので、
さまざまな体験を経て、すべてを受容する悟った老人のような段階でもあります。
成熟し、老成し、そして静かに引退し、ひとつのサイクルを終え、
新たなサイクルへと移行していく…。
そのため魚座の中には、生まれる前に新たな世界を夢見る赤ん坊のようなピュアな部分と、すべてを悟った老人のような達観が同時に存在します。
清濁すべて併せのみながら、新たな理想的な世界を夢見るサイン、それが魚座です。
日本では春分の頃に桜が開花して、新しい春のムードが高まるなか、
四月から新しい年度が始まります。
季節感にのっとった年度のサイクルで生きている日本人にとって、
三月から四月にかけて終わり(卒業)と始まりの季節というのはとても実感しやすいですね。
魚座を太陽が通過し、そして新月が起きるこの時期は、新たな季節、
新たな始まりを前にして、不要になった過去を水に流し浄化していくタイミング。
これからどのような始まりを迎えるのか、まだ具体的なことは何もわからなくても、
未来を夢見、さまざまな想像が広がっていくときです。
期待も不安も感じるかもしれませんが、言葉にできない予感のようもの、
心の底にある思いを大切に育てていくことによって、予感は確信に変わっていくでしょう。
そして今回の新月は、そんな春への移行期の魚座らしい流れが、
より大きな流れのなかで強調されているような配置に思えます。
<次に続きます>
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